2012年6月14日木曜日

Facebookの落とし穴? 新たな自爆投稿事案から何を学ぶべきか

またこんな記事が出てしまいました。

消防団員、フェイスブックで火災中継 写真も投稿 福岡
http://www.asahi.com/national/update/0613/SEB201206130005.html

男性は10年ほど前から消防団員を務めており、取材に対し「友達の中だけで見るものと思い、軽い気持ちで載せてしまった。不謹慎で申し訳ない」と話した。出動した火災について投稿したのは、このときが初めてだったという。

この一件、当事者の「30代の消防団員の男性」の不注意だ、不見識だと言ってしまえばそれまでなのですが、少なくとも二つは、確認できることがありそうです。

  • 「年をとればインターネットの適切な利用方法が自然に身に付く」わけではない

子どもたちに対して「インターネットは危ないから、大人になるまで我慢しなさい」的な話がまだあちこちから聞こえて来ます。

なるほど、年をとるほど少しは分別もついて、トラブルも起こしにくくなるだろうというのは、素直な推論なのかもしれません。

またそれとは逆に「早くから色々な経験をさせたほうがよい」ということで、特段の制限をかけずに、子どもにインターネットを使わせる家庭も少なくないようです。

ただし、今回の一件でも改めて分かったように、少なくとも単純に「大人になれば大丈夫」というわけではなさそうです。

現実にしくじってしまう人がいる。ここまで大事にならなくても、ヒヤリ/ハッと事例は沢山あることでしょう。

子どもも大人も、インターネットに適切な発信が出来るようになるには、ただ漫然と使っていてもダメで、最低限、デビュー時点での明示的な「警告」が必要だし、その後も不慣れなうちは、子ども/大人に関わらず、十分な相互チェックが必要と考えるべきなのでしょうね。

 

  • Facebookにはつい気を許してしまう危うさが備わっている

Facebookに限らず、交流(SNS)サイトでは会員登録が必要で、普段自分が見ている画面上には「自分が承認した友人知人」ばかりの日常が表示されるのが普通です。

今回の男性も、Facebookを始めてまだ3ヶ月経っていなかったと報じられています。承認した友達以外の目には触れないだろうから、ちょっとした行き過ぎなら、取り消すことが出来る、やり直すことが出来ると錯覚してしまったというのはありそうな話です。

先月には、別の角度からのこんな報道もありました。(現時点では記事本体は有料会員限定になっています)。

「フェイスブックの違いは、安全かつ無害で私的に感じられることだ」> 結婚破綻の一因にフェイスブック、浮気の温床になりやすい=専門家 - WSJ日本版 - http://jp.wsj.com/IT/node_446684

FacebookのようなSNSサイトでは、今回のように報道される規模の「自爆」にまで至らずとも、実生活であれば行き過ぎと感じられる投稿や写真の掲載について、誰でも「つい歯止めが利かなくなりがち」と自重して使う知恵が求められるということですね。

筆者自身もFacebookを含め、いわゆるソーシャルメディアサイトへの投稿にはそれなりの緊張感をもっているつもりでしたが、今回の報道を見て、改めて日常動作を見直してみたいと思いました。

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