2013年5月8日水曜日

SNS上でのオンラインコミュニケーション力がシューカツの必須スキルになる日は近い

就職活動イメージ

 

筆者が担当する子どもたちとインターネット問題に関する研修では、「無難に、安全に使えることは当然」で、これからは「上手に使えるようになっていないと困る」時代なんですということを、保護者のみなさんにお伝えしています。

その具体例として挙げるのは、たとえば「SNS(交流)サイトを使った就職活動」です。

実際、IT系以外の大手企業であっても、自社のウェブサイトでの情報発信に留まらず、SNS(交流)サイトを利用するようになっています。

日経HR社の報道発表によれば、2014年春入社の新卒採用活動に向けたSNSツールを作成したという企業の割合は、51.6%と半数を超えています。その際、利用されるSNSとしては、Facebookが93.8%と圧倒的。

一方、エン・ジャパン社の報道発表によれば、Facebookを情報収集のために使っているのは大学生の約4割とのこと。

こうして企業側と大学生側の利用率を見比べてみると、まだ手探り段階なのかもと思えてくるところですが、「ヘンケルジャパン、Facebookのみで新卒採用を開始」というニュースが目に止まりました。

え、面接もやめちゃうの?と一瞬ビックリしたところですが、さすがにそういうわけではなく(当たり前)、 

同社では、Facebookおよびホームページで採用情報を公開し、応募等の採用選考プロセスはFacebookを通じて行うそうだ。Facebookを活用した新卒採用は、学生により深く同社を理解し、応募してもらうことを目的としており、Facebook内の応募者向け非公開グループで、社員との双方向的なコミュニケーションをとることも期待されている。

というのが「公式Facebookページを唯一の窓口とした新卒採用」の中身ということになります。

採用人数が少ない外資系企業のヘンケル・ジャパンだから思い切れたということかもしれませんが、少なくとも、「双方向的なコミュニケーション」の力をはかる手段としてのSNSの活用は、国内企業にも割と急速に広がる可能性があるんではないかと考えます。

企業側は採用選考プロセスの中で、いままでも散々、グループディスカッションとか大学生にさせてきたわけじゃないですか。これ、そのオンライン版ということですから。

もちろん「SNSやブログで羽目を外しすぎてないか」みたいな低いレベルでの心配をするよりは、ずっと前向きだとは思うのですが、こうした能力って、一朝一夕とか付け焼き刃で身に付くものではありませんから、大学生はもちろん、選考する企業側も大変ですね。

いよいよ、本当の意味での情報教育の大切さが目に見える事象になってきたのだなーと感じたニュースでした。個人的にもいろいろと取り組みを加速したいと思います。

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