本日(日本時間で深夜2時から)始まったAppleの開発者向けイベントWWDCで、iOS7が発表になりました。
速報記事(こちらなど)を見る限り、日本でも子どもたちに人気のiPhone、iPodTouch、iPadに影響する保護者管理周りの変化は、大きく二点。
一つは、AppStore上で、子どもにふさわしいアプリを探しやすくさせようというもの。
AppStoreは低年齢層の利用を考慮し、年齢別での検索が可能な仕様に。
これまでも、「機能制限>コンテンツの許可」を利用することで、アプリについているレーティング情報を使ったある程度のコントロールが出来たはずですが、これをより使いやすくするということでしょうか。
そしてもう一つは、標準ブラウザとして搭載されているSafariの機能改善の中に、ウェブサイトフィルタリングと思われる項目が含まれていること。
残念ながら日本語の記事では見つけられなかったのですが、海外サイトでは
Enhanced Parental Controls allow you to automatically block access to adult websites or only allow access to a specific set of permitted websites.
とされていますので、これを素直に読めば「許可/規制両対応のウェブサイトフィルタリングがSafariだけで実現可能に」ということになりそうです。
この「フィルタリング機能の追加」?については、
- 外部のフィルタリングリスト(規制リスト)を搭載する伝統的な仕様なのか(または、全く別の仕組みなのか)
- もしそうだとすればどこからリストを調達するのか
- いずれにしても日本での実用に耐えうるのか
といった興味が尽きません。
日本国内の状況を振り返ってみると、Androidスマートフォン向けには、携帯電話会社が三社とも、フィルタリングブラウザまたはサービスを提供しています。
一方iPhoneでは、無償フィルタリングブラウザ「Yahoo!あんしんねっと」(ソフトバンクモバイル利用者)、または有償フィルタリングブラウザ「iフィルター」(au利用者)の利用と、契約先によって差があり、さらには別途Safariを無効化しなさいとか、結構面倒な準備作業も強いられています。
今回の機能追加がしっかりしたものであれば、iPhoneはもちろん、iPodTouch、iPadも含め、Appleのモバイル機器での保護者管理の定石が大きく書き替えられるかもしれないということですね。
一般利用者でもiOS7が使えるようになる今秋に向けて、続報に注目したいと思います。
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