2014年1月17日に公開した949文字の原稿。
同校PTA役員のみなさんによる企画でお呼ばれしたわけですが、その熱意には動かされましたね。
その後の同校の取り組み成否も気になるところです。
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東京らしい冬晴れに恵まれた1月11日土曜日、世田谷区立船橋希望中学校で開かれた家庭教育学級にお邪魔してきました。
今回の家庭教育学級のテーマは「親が知らないネットの世界/わが子を見失わないために」。スマートフォンなどを購入するきっかけとなる進級進学シーズンの前に、その利点欠点についてあらためて考える機会を持ちたいという思いから、冬休み明け早々のこのタイミングに合わせて企画された同中学校PTAの取り組みの一つです。
また、単発の講演だけではなく、同校保護者を対象としたインターネット利用実態アンケート調査も事前に行われ、子どもたちのインターネット利用機器や利用サービス、家庭でのルールなど、「同じ学校の他の家庭ではどうなのか」という保護者が知りたい情報の共有が試みられているのも特徴です。
この日、図書室に集まったのは約60名。同校の保護者、関係者だけでなく、周辺の小学校からの保護者や校長先生の他、地域の青少年指導員の方などの参加もありました。
おおまかな進行は、初めに講師から、子どもたちのインターネット利用の最新状況と、家庭での取り組みのヒントについてお話をさせていただいた後、参加者が5−6名ずつのグループに分かれて、子どものインターネット利用時間などについての意見交換をするというものでした。
保護者にとって、日常会話の中でわが子のインターネット利用を話題にするのは難しいものかもしれませんが、同じ講演会に参加した後であれば、日頃の色々な悩みや疑問が自然に聞けるものです。
期待に違わず、グループワークはなかなかの盛り上がりを見せていましたし、受講者のアンケートの中にも、「子どもと話をしてみたい」「ネットに詳しくなくても親に出来ることがあると分かって良かった」といった前向きなコメントが多く見られました。
フィルタリングの利用を呼びかけるなどの形で、これまで行政主導で行われることの方が多かった保護者向けのインターネット利用に関する教育啓発ですが、今後はこうした、地域に根ざした自主的な学習の機会がより充実していくことが期待されます。ピットクルーでは、経験豊富な講師の派遣などで、そのお手伝いをさせていただきます。
(高橋大洋/インターネット利用者行動研究室)
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