2014年4月28日月曜日

ゲーム機の保護者管理機能は最初が肝心

2014年2月22日公開の記事から転載。1012文字。

この

「子どもの持ち物にしないのも一つのやり方」

というアイデアですが、わたくしが個人的に思いついたものではありません。

元は子どもネット研の笹井先生からヒントをいただき、昨秋からの保護者向け講座で取り上げてみたところ、保護者管理について考えるよい題材になりそうだということで、こちらの記事でもご紹介したという経緯でありました。

ちなみにこの3DSは実機確認用の私物です(笑)

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[ゲーム機はオトナのものに]

 もうすぐ3月。4月の進級や進学を機に、我慢させていたわが子にもそろそろゲーム機を買ってあげる頃合いかしら、と考えている方もいらっしゃいますよね。

 そして、いまやそうした機器はインターネットにつながるのが常識ですから、何の備えもなく使わせるのは避けたいもの。

 ところが、「誕生日プレゼントで子どもに買ってあげたゲーム機。機器の設定でフィルタリングなどの機能制限をしようと思っていたのに、結局、機会が無いままになってしまって…」と話される保護者が少なくありません。

 確かに、キレイにプレゼント包装された新品のゲーム機を子どもが大喜びで開封したそばから、「まずは機能制限するからね」と取り上げるのは、親子ともに、かなりのストレスになりますよね。

 そこで最近の保護者向けの研修会では、「お子さんにゲーム機を買ってあげるのをやめましょう」とお話ししています。

 これは、何も子どもにゲーム機を与えるなということではなく、「所有者はオトナであると宣言する」だけで、色々と良いことがあるよというご提案なのです。

 お目当てのゲーム機は、あくまでも「お父さんのもの」として買う。(もちろん「お母さんの」でも大丈夫!)そして子どもにはそれを貸してあげるという形にするのです。

 貸し出すといっても、厳密に「使いたいときだけ借りに来いよ」とまでする必要はなく、子どもに預けっぱなしでも構いません。

 でも、あくまでも持ち主はお父さん。
 だから、お店から買って帰ってきたゲーム機を箱から出すのもお父さん。
 最初に電源を入れるのもお父さんになります。

 ごく自然に、「インターネットへの接続を制限する」などの保護者管理機能(メーカーによって、「保護者による使用制限機能」とか、「ペアレンタルコントロール」とか呼び方が少し違います)を設定することが出来るわけです。

 そして子どもに機器を渡す時には、「お父さんが使いたくなった時は、すぐに返してもらうからね」という一言も忘れずに。

 こうすれば、無理なく機能制限をかけた上で、子どものゲーム機の利用の様子を時々確認することも出来るようになります。その後、お子さんがプライバシー情報の発信を控えられるなど、ネット上で自分の身を守れるようになってきたら、少しずつ機能制限を緩くしていきましょう。

 ゲーム機はオトナのものに。
 ぜひお試しください。

(高橋大洋/インターネット利用者行動研究室)

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