2013年4月23日火曜日

iPadを子どもにも使わせたいが、大人向けのウェブサイトは見せたくない保護者は何をすればよいか

iPhoneやAndorid端末などスマートフォンの陰に隠れて、情報源に乏しいということなのか、iPad(iPad mini)での保護者管理の具体的な方法について質問をいただくことがあります。

フィルタリングアプリとしては何がおススメ?

実際には「おススメ」も何も、iPad(iPad mini)の場合、家庭用のフィルタリング(子どもには見せたくない、使わせたくないウェブサイトの閲覧/利用を制限する)アプリは2013年4月時点でほぼ一択です。幸か不幸か、迷う心配すら無いというところでしょうか。

具体的にはこちら、

が、その栄えある一択ということになります。

i-フィルターといえば、長らく日本のフィルタリング業界を支えて来たデジタルアーツ社(同社の技術はご家庭のパソコン用だけでなく、学校や企業などでも使われています)の看板商品です。したがって、制限対象となる分野の分類方法や操作性などが、ご家庭ごとの好みに合うかどうかという点は残りますが、その性能や使い勝手は、まずまず妥当で標準的なものと言えるはず。ただしこちらの商品、年3,800円の費用はかかります。

なお、同じiPad(iPad mini)でも、ソフトバンクモバイルで購入された方に限っては、

というフィルタリングアプリとも比較の上、どちらかお好みの方を選択することが可能です。こちらは無償ですが、安かろう悪かろうではなく、i-フィルター同様、やはり長年のパソコン版での実績を引き継ぎ、Yahoo!ブランドに泥を塗らない仕上がりと言えるでしょう。

 

iPadのフィルタリングで気をつけたいこと(手順その1:標準ブラウザSafariの無効化が必須)

これまで、i-フィルターも含め、パソコン用のフィルタリングソフトのほとんどでは、いったんインストールさえしてしまえば、それ以外の設定についてはほとんど心配する必要はありませんでした。たとえInternet Explorer以外のどんなブラウザソフト(ウェブサイトを閲覧するために作られたソフト)を使おうとも、閲覧をしっかりと制限してくれたのです。

しかし、iPad(iPad mini)では、フィルタリングアプリを正しく機能させるために欠かせない手順がまだ残っています。その一つ目は標準ブラウザアプリとして搭載されているSafariを無効にすることです。

これを怠ると、保護者がせっかく作ったiフィルター(またはY!あんしんねっと)という制限付きのドアを使わず、子どもたちは正面玄関(Safari)から、どこでも好きなウェブサイトへと出かけていくことが出来てしまいます。これは、パソコンとは違う、タブレットやスマートフォン用の基本ソフト(OS)の設計思想の違いから来ることなので、デジタルアーツ社を責めても仕方ありません。

この「Safariの無効化」についてのiPad(iPad mini)上での具体的な操作手順は、デジタルアーツ社の説明が簡潔で分かりやすいですね。(画面はiPhoneのものですが、流れは同じです。)

また、こうしていったん無効にしたSafariは、実際にはiPadからアンインストール(削除)されるわけではなく、 後で必要になった時には簡単に使えるようにできますし、以前登録しておいたブックマーク(お気に入り)の内容などもそのまま復活します。

 

iPadのフィルタリングで気をつけたいこと(手順その2:アプリ追加インストールも制限を)

ところが「タブレットにとってのインターネットへの正面玄関」とも言える標準ブラウザ(Safari)を止めたから、これでもう一安心と思うのは、残念ながらまだ早いのです。

iPad(iPad mini)では、Safari以外にも複数存在するブラウザアプリを追加でダウンロード(インストール)することで、いわば「裏口のドアを追加」することが簡単に出来てしまいますから、手順の二つ目として、そちらも予防しなくてはいけません。

そのために必要なのは、[設定]アイコンから[一般]>[機能制限]と進んだ先(ここまでは手順1と同じです)にある「許可」セクションにある「インストール」部分での操作。

ここを「オン」から「オフ」へと切り替えることで、アプリの追加インストール(App Storeからのダウンロード)が出来なくなります。

IPad機能制限設定例s

 

これ以降、普段はここはオフにしておき、保護者がその必要性と安全性を認めたアプリの追加をする時にだけ、お子さんには内緒にしておいた任意のパスコード(自分で決める4桁の数字)を入力して、一時的に制限を解除するというのが、日常の運用ということになりますね。

 

大手ウェブサイトの提供する専用アプリにも注意が必要

最近、人気の大手ウェブサイトでは、そのサイト専用のアプリを用意している例が増えています。保護者にも馴染みが深いところでは、交流サイトのFacebookや、通販サイトのAmazonなどが専用アプリを無償で提供しており、「ブラウザ経由よりも使いやすくなっている」などと、ダウンロードを促されることが少なくありません。

ただし、i-フィルターなどのフィルタリングブラウザを入れて特定分野のウェブサイトの利用を制限していても、こうした特定サイト用のアプリを追加することで、実質的には制限を回避できてしまうことがあります。その意味でも、上記「手順その2:アプリの追加インストールも制限を」は欠かせないということになりますね。

 

ああ、子どもにiPad使わせるのも、なかなか面倒ですね。やっぱりMEEP!のような子ども用タブレットにも意味はあるのかもしれませんね。

 

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i-フィルター for iOS App
カテゴリ: ユーティリティ
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