2010年12月14日火曜日

フィルタリングの説明の実際

いわゆる青少年向けのフィルタリングについて、説明する機会は、立場上、人一倍多い(かも)。

まず、一番は保護者向け。

とは言っても、そんな堅苦しい話に付き合ってくださる保護者は、そもそもかなり偏っていて、子どもに対していろんな意味で熱心な方が中心になる。

次に多いのが、行政関係者向け。

県教委(義務教育だけでなく、生涯教育とか社会教育も)の担当者とか、警察関係者とか、少年センターとか、学校の先生方とか・・・。

そして最後が、上記のみなさん向けの相談機関の窓口の方々。(公的機関の相談窓口だったり、そのものズバリ、相談機関だったり)。


いずれの場合においても、何を説明しなくてはいけないかはどうしても似てくる。

その1)子どものネット利用の特徴
→聞き手の先入観をなるべくならいったんクリアにしたい。(子どもたちにとっては、インターネットは受けるものでなく、発信・参加するものになっている)。

その2)子どもたちのネット利用の実際
→大人が接することの少ない、(子どもに人気の)双方向利用型サイトの実際と利用リスクを説明。

その3)フィルタリングの内容説明
→どんな仕組みなのか、子どもたちのどんな利用に効果があり、また逆に効果がないのかなど特徴面、PC・ケータイそれぞれでの選択肢など。

その4)フィルタリング活用のヒント
→フィルタリングを子どもたちのネット活用の成長段階のどこに位置づけるべきかなど。

これで最低でも60分くらいは必要。
その2のパートにて、子どもに人気の携帯サイトの実機デモを組み合わせると、簡単に90分以上に延長してしまう。
またはその3)だけでも、じっくり触れると簡単に60分から90分は消費してしまう。

一方、携帯電話の販売店頭では、全体でせいぜい45分しか説明に確保できる時間がないという。

その中で、料金プランの説明から、契約の手続きや詐欺的な対応への警告まで、実に数多くの項目を網羅しなくてはいけないというのは、なかなか苦しいところであろうと想像する。

まずは販売店頭に多くの期待が集まるのは当然とはいえ、実際にはその他の社会的な機能への分散があってもよさそう。

誰かに押しつけるのではなく、問題の中身を分割した上で、自分には何が出来るのかについて、各箇所の個人がそれぞれ考える必要があるということか。

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